バイケイソウ 葦毛湿原の花
バイケイソウ
シュロソウ科
湿原周辺の沢沿いに固まって咲いている所がある。
巷の図鑑では7~8月が花期とされている。
だけど、ここでは5月下旬から6月上旬が花期である。
花が梅に似て、葉がケイランに似ているのでこの名前が付いたという。
しかし実際には、ケイランの葉っぱには全然似ていない。
また、花も梅は5弁、本種は6枚の花びらで、由来は疑わしい。
花には独特な匂いがあって、満開の頃は匂いにむせ返る。
高さは1~2mもあり、一つの花は直径2㎝くらいで緑白色。
こんな平地に咲くのは、もったいない程の立派な花である。
この花どちらかと言えば、平地より山地が好きなのではないだろうか。
花は、雄しべはかわいらしく、花びらはストライプ柄でおしゃれだ。
色が真っ白でなく、周りの緑に埋もれてしまうのが残念である。
そして、有毒植物であることを忘れてはならない。
新芽の時、山菜として人気のあるオオバギボウシ等とよく似ている。
加熱しても毒は消えず、誤食による中毒事故が時々報道される。
誤食すると、嘔吐、手足のしびれが起きるという。
ひどいと、意識不明や死亡につながることも。
花は可愛いけど、ちょっとこわい存在でもある。