ノカンゾウ 葦毛湿原の花
ノカンゾウ
ワスレグサ科 多年生草本
高さ30~50㎝くらいになる。
7月上旬から下旬にかけて大きな花を咲かせる。
花の直径は7㎝くらいだろうか。
葦毛湿原に咲く花のなかでも、格別大きくて美しい。
花色は橙赤色から赤褐色まで変化がおおい。
別名ベニカンゾウとも呼ばれている。
日の当たる湿ったところがお好きなようである。
よって、どこにでも咲いているわけでなく、あまり見かけない。
普通には田の畔や池の畔などに咲くことが多いという。
ニッコウキスゲなどと同じ仲間である。
一日花で、その日咲いた花は夕方にはしぼむ。
控えていたつぼみがふくらんで次々に開花する。
ただ咲いている期間が短いので、花を見逃す年もおおい。
ヒメロカリス、デイリリーなどの園芸品種がこの花をもとに作出された。
一回り大きな花で八重咲きのヤブカンゾウを駐車場で見たことがある。
こちらは湿ったところは好まないようだ。
ヤブカンゾウの一重咲きの変種がこのノカンゾウだと言われている。
けど、どっちが変種なのだろうか。
同じような写真ばかりで申し訳ない。
貧栄養な湿原内では背の低い個体がおおい。
他の植物に埋もれるように咲いていたりする。
それでも派手ないでたちは誰にも負けない。