ヒメミミカキグサ 葦毛湿原の花
ヒメミミカキグサ
タヌキモ科の多年草 食虫植物
小さい。とにかく小さい。
私も人間界ではかなり小さい方であるが、レベルが違う。
破格の小ささである。花茎の高さは1~3㎝。
紅紫色の花は2㎜ほどしかない。
シャープペンシルの芯の先にゴマ粒が付いてるかんじ。
花期は7月終わりから9月初めころ。
木道を普通に歩いていては存在に気付かない。
双眼鏡で探す。又は寝そべって目をこらすほかない。
加えて他のミミカキグサ3種に比べて、圧倒的に数が少ない。
写真に撮るには、首尾よく木道の近くに咲いている必要がある。
できれば、格好よく横向きに咲いていて欲しい。
未だ満足な写真が撮れず、苦汁をなめ続けている花である。
東海地方のごく限られた所でしか見られない。
日照りの続くような年には発生しないらしい。
わがままなやつで、絶滅が危惧されている。
何度かお目にかかれたのは幸運なのかもしれない。
毎年、前年までの写真を振り返りながらおもう。
こうすればよかった。いや今年はもっといいのが撮れる。
間違いない。今年は絶対いけると確信するのである。
ところが、それは机上の空論。捕らぬ狸の皮算用なのだ。
いざ、湿原につくと、暑い。湿気でむせ返る。気力が削がれる。
そして今年こそは・・・を繰り返すのだ。ダメだった、やっぱり。
ご訪問ありがとうございました。それではごきげんよう。