モウセンゴケ 葦毛湿原の花
モウセンゴケ
日当たりのよい湿地に生える。
群生すると、毛氈を敷き詰めたように見えることからこの名前。
ミミカキグサの仲間と違い、怪しい雰囲気全開である。
葉っぱは独特で、毛がたくさん生えている。
その先端が粘液で丸く怪しく光っている。
昆虫が近づいて、触れるのを待ち構えているのだ。
獲物が捕まると、たくさんの毛で包み込み消化吸収するという。
見かけ通りのおそろしい奴である。
ところが花がかわいい。とにかくかわいい。
高さ15~20㎝の花茎を伸ばし、1㎝位の白い花をつける。
花序は、初め渦巻き状で、次第にまっすぐに伸びる。
6月下旬に咲き始め、7月終わりくらいまで咲いている。
花はお日様があがると咲き始め、昼過ぎころにはしぼむ。
葉っぱで虫を捕らえるくせに、花粉は昆虫に運んでもらうらしい。
なんとも身勝手な輩である。
がしかし、この花を見たら誰もがかわいさに驚くに違いない。
どうでしたか。あまりにかわいく清楚な白い花は。
葦毛湿原では多くの花が見られ、写真に撮るのも容易。
同時期にピンクの花、トウカイコモウセンゴケも咲いている。
次回に紹介したいとおもいます。